「マンチェスターバイザシー」の感想、悲しい男の物語


監督:ケネス・ロナーガン
出演:ケイシー・アフレック、ミシェル・ウィリアムズ他

第89回アカデミー賞
脚本賞、主演男優賞
第74回ゴールデングローブ賞
主演男優賞(ドラマ部門)
第70回英国アカデミー賞
オリジナル脚本賞、主演男優賞
第82回ニューヨーク映画批評家協会賞
脚本賞

映画賞を多く受賞している作品でしたので気になっていましたが、ついにAmazon Primeに登場!!!

ということで早速見ました。
率直な感想としては
  • 暗い
  • 重い
  • ケイシー・アフレック渋い
監督のケネス・ロナーガンはこの作品で脚本も手掛けており、今回もですが、過去に何度も脚本賞にノミネートされています。

主演のケイシー・アフレックは「インターステラー」や「オーシャンズ」シリーズにも出演している俳優です。アカデミー賞とゴールデングローブ賞でも男優賞を取っているわけですが、この映画を見ると納得の演技です。

まぁ、あらすじを見ると闇を抱えてそうな男の話だなと思ったのですが、もう一段階さらに重い感じでした。

あらすじとしては、身内の不幸があった1人の男が昔住んでた街に戻り、過去の悲劇に再度直面するという話です。

壮絶で悲惨な人生です。

こんな人生だったら泣いちゃいます。

映画としてはとてもよくできていると思います。

直接的な表現というよりは何気ないシーンから感情の表われや登場人物同士の絆を感じ取れます。

現在と過去のシーンを行き来するのですが、周りの人々の様子や主人公の態度などからも悲惨な過去が予想できます。

主人公とその甥のシーンはこの映画の中で頻繁に描かれています。最初はどこか心の壁を感じる二人ですが、だんだん心を通わしていく...って普通はなると思いますが、トラブル続きで、喧嘩ばかりです。ですが、最後の最後に絆が生まれます。
ひろったゴムボールでキャッチボールをするシーンがあるのですが、それを見たときにぬくもりを感じました。

主人公の元妻、義理の姉とその再婚相手、看護師、いろんな関わりの中でゆっくりとした心の揺れ動き、過去の悲劇と向き合わざるを得ない環境と板挟みになりながら乗り越えようとする姿に胸を撃たれます。

とにかく悲しい映画ですが、映像のきれいさと演技のすばらしさから感情移入できるので見た後にいい映画だったなと思えます。

AmazonPrimeで見ることができるので加入している方はぜひ見てみてください。
プライムビデオ:マンチェスター・バイ・ザ・シー

そのほかの方もぜひTSUTAYAなどで借りてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。