「グッドライ いちばん優しい嘘」の感想。

引用(http://eiga.com/)

原題:The Good Lie
ジャンル:ドラマ
公開年:2014年
監督:フィリップ・ファラルドー
出演:リース・ウィザースプーン、アーノルド・オーチェン、ゲール・ドゥエイニー、コリー・ストール

難民問題の現状に向き合っている

1983年から始まったアフリカ大陸のスーダンで勃発した内戦。これによって10万人以上の子供たちが家族を奪われました。


この10年後に難民をアメリカ各地に移住させる計画が発足され、ロストボーイズとよばれる多くのスーダン人がアメリカに渡りました。


「グッドライ いちばん優しい嘘」はロストボーイズの4人に焦点を当て、内戦勃発時からアメリカに移住し、安定した生活をしていけるようになるまでを描いたヒューマンドラマです。

日本にいると絶対理解できない現実

出演している俳優は実際に元スーダン難民だったり元少年兵だった過去があります。


演技とは思えない自然な反応によって、難民問題がフィクションではなく実際に現実として起きている問題なんだと再認識させてくれます。また、アメリカ社会と彼らのギャップがユーモアがあってかつ美しいです。
引用(http://eiga.com/)
例えば、彼らはマクドナルドを指差し、''あれは何?''と問います。
また、一枚のピザを囲って"奇跡の食べ物"と称します。

ユーモアの中に死と隣り合わせに生きてきて、ご飯すらろくに食べてこれなかった彼らの悲惨な過去も想像することができます。


日本にいると地球の裏側で起きていることなど無関係のように感じてしまいますが、今まさに死に直面している人たちがいっぱいいます。


そういった現状を一人でも多くの人に伝え、同時にチャリティとしても慈善活動に支援していこうという映画でもあります。

家族の愛、友情を感じさせてくれる

ロストボーイズの絆から自分の身近な人を大切にしようと思えました。


当時の難民受け入れの規則から4人のうち1人だけが別の街に飛ばされてしまいます。
また、10年前に生き別れになった家族の居所を探しに難民キャンプまで戻ります。
必死になって家族と一緒に住めるように働きかける姿にすごく愛を感じました。
引用(http://eiga.com/)
当たり前のことを当たり前とせず、大切にするというのは大事なことですよね。


特にタイトルの「グッドライ」ですが、日本語に訳すと優しい嘘になります。
映画の前半と後半で1回ずつ嘘が出てくるのですが、その嘘こそ優しい嘘であり、美しい愛なのだと感じました。


温かい気持ちになりたい方、愛情に触れたい方におすすめしたい作品です。



最後まで読んでいただきありがとうございました。